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日本画について

投稿日:2016年02月25日

初めまして、2月16日からグリッサンドに入社しました、帰山正樹と申します。
まだ入社して一週間とちょっとですので、自己紹介のような話として私が大学でやってきた「日本画」ことを書いてみようと思います。

日本画という言葉は大変曖昧なもので、「日本画やってます」というとわかって下さる方もいますが、知らない方は水墨画や浮世絵のようなものをイメージされます。
それも確かに日本画ですし、大学でも学ぶのですが、私が主にやってきたのは簡単に言えば現代日本画です。
「現代日本画」で画像検索していただければなんとなくイメージがつかめると思います。その中でも公募展によって雰囲気が違ったりもしますので「日展、日本画」などで画像検索していただけると一番わかりやすいかもしれません。

現代日本画は結構自由に描いていきます。油絵とパッと見にはわかりません。
ただ、日本画では岩絵具という特別な絵の具を使います。鉱物を砕いた砂のような粒子を絵の具にして、それを膠で溶いて、筆で和紙や絹に描いていきます。
岩絵具は色のついた砂みたいなものです、最近は人工的に作るものが多いですが、どの色もとてもきれいです。油絵の光沢と粘りのある絵の具と違うので、これが日本画の魅力の一つになっています。

後は、膠(にかわ)ですが、これは牛などの獣の皮や骨を煮込んで作ったコラーゲンの塊のようなものです。プラスチックのような塊の物を、お湯で溶かすとトロッとした茶色の液体になります。
これを糊として砂状の岩絵具を紙に塗って定着させるわけですが。はっきり言って独特の匂いがします。放置しておくと腐ってさらに匂いが増します。
ただ、こういった有機的なものを使うのも、個人的には面白いかなとは思います。

さらに、それを和紙や絹に描いていきます。
油絵では布のカンバスなどを使いますが、日本画では和紙や絹を木のパネルに張って使います。和紙ならではの柔らかい質感や、絹のきめ細かさと透明感も日本画の魅力です。

油絵や水彩絵の具と違って、多少手間がかかる部分もあるので、気軽には出来ませんが、慣れればとても面白い画材です。
日本画を描いている人は、この独特の画材が好きで日本画を選んでいる、という人が多いのではないかと思います。

以上、簡単に日本画とはどういう物かの説明をさせていただきました。
まだまだ伝えたい魅力はいろいろあるのですが、とりあえずここまでにさせていただきます。
上手く伝わったかは分かりませんが、実物や写真などで見ていただくのが一番わかりやすいと思います。
またそういった展覧会等のことも、お知らせしていけたらと思います。

それでは、読んでいただき有難うございました。

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