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七夕
投稿日:2016年07月05日
こんにちは、ワタです。
今月7月から正に暑さ本番ですね。
本日は前回に引き続き物語を書きたいと思います。
7月7日は七夕ですね。
皆さまは日本の七夕の物語はご存知でしょうか。
おりひめ「琴座のベガ」は縫製の仕事を、ひこぼし「鷲座のアルタイル」は農業の仕事を司る星とされていました。
この2つの星は、天の川を挟んで最も光り輝くことから、1年に1度だけ、この日を巡り合いの日として七夕のお話が作られました。
アジアだけでなくヨーロッパなど世界各地で、星座や天の川にまつわる話が多く存在しているのです。
日本にも数多くの説があるように、1つの国の中でもその地域によっていくつもの七夕の物語が語り継がれています。
北ヨーロッパでは、天の川は天上界に通じる橋や道に見立てることが多いようです。
今回は、フィンランドの物語を紹介します。
ズラミスとサラミという仲むつまじい夫婦が暮らしていました。
いつも一緒の2人でしたが、天に召されるときだけは一緒とはいきません。
それぞれ別々に天にのぼり、お星さまとなりました。
2人の星はかなり離れていてもう会うことはできませんでした。
しかし2人はとても愛し合っていたので、星になった後も一緒にいたいと思いました。
そこで、空にただよう星くずを集めて2人の星の間に、光の橋を作って会おうと決めたのです。
それから毎日毎日、一生懸命に星をすくっては集めて、すくっては集め、橋を作りました。
1年たち、2年たち・・・どれだけ時が流れようとも、諦めることなく橋を作り続けました。やがて・・・1000年もの時が過ぎ、2人の星の間にりっぱな橋ができあがりました。
キラキラとまばゆい光を放ち輝く光の橋・・・天の川です。
ズラミスとサラミは光の橋を渡り、シリウスの星のところで再び会うことができました。2人は喜びの涙を流しながらしっかりと抱きあいました。
こうして2人は今も夜空でキラキラ輝きながら仲よく暮らしていると言われています。
森と湖が美しいフィンランドには、天の川にまつわる素敵なお話が伝わっています。
今年の七夕は晴れて、皆さまの願いが天に届くといいですね。