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映画の話 『ネオン・デーモン』
投稿日:2017年08月24日
こんばんは、岡本です。
私、とうとう本日が20代最後の日となってしまいました。
ですがそれに関する身の上話でもなく、今回も映画の話でございます。
先日『ネオン・デーモン』という映画をレンタルして観ました。
こちらも半年前に公開された映画で、観に行く機会を逃してしまいました。
この時期は『ラ・ラ・ランド』に『モアナと伝説の海』と、勢いのある話題作が目白押しでした。
主演女優は『マレフィセント』のオーロラ姫でおなじみ、エル・ファニング嬢でございます。
相変わらずとてもキュートな女優さんですね。今後の活躍に期待であります。
この映画はとにかく、なんといっても美しいです。
このポスターからして美しいですね。
本編はさらに美しいです。興味のある方は予告編を検索していただけたらと思います。
とても面白そうな映画に見えると思います。
この黄色と紫の組み合わせはほぼ補色に近い関係にあり、
映画全体通してこのようなゴッホのようにダイナミックなコントラストで攻めてきます。
監督は色弱の方らしいです。
曰く、中間色が認識できないそうです。
色彩学では、同彩度の色を色相環に並べた場合、黄色は最も明度が高い色とされ、
最も明度が低い色は青であり、次いで紫となります。
実際、この映画は明度差が極端です。
そういう演出は下手に多様するとしつこいと思われがちですが、
終始劇的なコントラストを徹底しているためか、非常にまとまって見えます。
色を自由に選べるというのは贅沢な話なのかもしれません。
ここまで美しい映画を撮れるのは、限られた選択肢の中で、
最大限の工夫を凝らそうとする、努力の賜物であるように感じます。
配られたカードの中で最大限の勝負をするしかないのさ、と、
結局映画の話から人生論のようなことを考えてしまいました。
ここまでビジュアル的な魅力にばかり触れてきましたが、
脚本の魅力については、あえて語らずにおきたいと思います。