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「絵の中の音を聞く」展

投稿日:2018年03月27日

帰山です

先日六甲アイランドにある小磯良平記念美術館に行ってきました。
「絵の中の音を聞く」という企画展をしていました。
絵の中の音、と言われても何だろうと思われる方もいるかもしれませんが、よく言われることに「良い絵からは音楽が聞こえる」というような言葉があります。
絵から想像力を掻き立てられ、絵の中の世界の音や音楽がまるで聞こえるように感じられる、ということです。
絵と言われると視覚的なものだけだと思われがちですが、画家が描く絵には、視覚だけでなく、音や触感、味や匂い、感情や思いやその他言葉では説明できない感覚といったものまで表現しようという思いが込められた作品が多くあります。

展示会場中の、絵の説明が書いてあるキャプションの横に、展示作品を見た小中高の生徒が、その絵からどのような音を感じたか、といったことが書かれていました。
絵を見て素直に感じたことを書いている生徒もいましたが、中にはこの絵からそんなことまで感じ取ったのか、というような生徒の感想もありました。

作者が込めた思い以上のことを見る側が勝手に感じ取っても良い。絵から感じることに正解も間違いもない、というのが本当の絵画鑑賞だと思います。

絵を見て、そこから音を想像したり、それ以外にもその絵に込められた何かを想像することは、結構大変です。
ですが、皆様ももし美術館などに行かれた際は、その絵の視覚的なものだけではなく、その絵の世界の中でどのような音が流れているのか、どのような匂いなのか、温度なのか、といったことまで想像しながら観てみると、より楽しく、深く鑑賞できると思います。

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