投稿日：2018年12月06日

こんばんは。岡本です。

先日話題の映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てきました。
皆さまはもうご鑑賞されましたでしょうか。
まだの方は是非とも鑑賞頂きたく、当時のQUEENを知る方には勿論のこと、
そうでない方にも、全ての人にお勧めできる今年度屈指の名画と思います。
私は基本的に同じ映画を2度以上映画館で鑑賞することはないのですが、
この映画に限ってはもう一度ぐらい鑑賞したいと思っております。

私も勿論QUEENの当時を知る世代ではなく、QUEENの曲は
『キラー・クイーン』、『ボヘミアン・ラプソディ』、
『アナザーワン・バイツァ・ダスト』、『ウィー・ウィル・ロック・ユー』
等の有名な曲ぐらいしか知りませんでしたが、それらの曲に限って、
シナリオの要所毎にそれぞれの誕生秘話のようなレックのシーンがあり、嬉しい気持ちになります。

楽曲『ボヘミアン・ラプソディ』に込められた意味は、
フレディ・マーキュリーの同性愛者としての苦悩を歌った曲との説が最も有力です。
今でこそ世界中でLGBT活動が進んできましたが、当時は宗教上の理由もあり、
曲の歌詞のように、絶望と諦めを覚悟せざるを得ない程に偏見が強かったものと思われます。

本作もその解釈に則り、ボヘミアン・ラプソディの曲に合わせて、フレディの孤独を切なく描いています。
フレディ・マーキュリーは皆様ご存知の通り、エイズを発症し、1991年にこの世を去りました。
セクシャルマイノリティとしての孤独と、残り僅かの余命を宣告された孤独、QUEENメンバーとの軋轢、
着実に絶望へと向かうシナリオの最後に、話題となった『伝説のラスト21分』のシーンが来ます。

この映画は、セクシャルマイノリティや難病に限らず、
全ての困難で孤独な状況に立たされている人たちへの応援歌のように思いました。
フレディ・マーキュリーの壮絶でありながらも美しい人生に、希望と活力を貰える、素晴らしい映画だとお勧めできます。