ブログBlog
未必のマクベス
投稿日:2024年11月22日 ライフスタイル
こんばんは、阿部です。
前に読んだ本の感想を書きます。
ミステリー小説です。
半沢直樹みたいなビジネス感ある陰謀をもくろむ大企業を相手取り、
主人公が同僚と力を合わせてがんばっていました。
ヒロインが人質に取られたり、親友が裏切ったり、起伏ある展開でおもしろかったです。
戯曲マクベスを下敷きにしたストーリーで、
登場人物たちが脚本になぞらえた結末を現代的に遂げていくので感心しました。
防弾チョッキ越しに銃の的された主人公が、手榴弾で自決するクライマックスのページは悲しかったです。
映画「アングリースクワッド」もですが、
前科なき一般人が正義感により悪に堕ちるシナリオが流行っているように思います。
(※アングリースクワッド…脱税王から10億円回収するために、税務署の役員が10億円越えの詐欺に挑む映画です)
綱渡りな駆け引きにハラハラする展開も面白いですが、
ピカレスクものと違って、良心の呵責に苛まされる主人公に人間らしい魅力があって、どちらともおもしろかったです。