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量子コンピューティング
投稿日:2024年04月10日 テクノロジー トピックス ビジネス
こんにちはサカタです。最近は暖かくなり、桜も咲き、過ごしやすくなってきましたが、 世界ではまだ戦争が続いており、台湾では地震があったりと、色々ありまだまだ落ち着きませんね。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、4/3にアメリカのQuantinuum社とMicrosoft社は共同で量子コンピュータの開発で重要な、エラー検知を活用した最高精度の論理量子ビットの実証に成功したと発表したとの事です。
対象となる問題の物理エラー率よりも800倍低いエラー率を示す、4つの論理量子ビットが作成が実現されたそうで、量子コンピューティングの実用化への進歩が大幅に加速されたとしています。
と言っても私達には今ひとつピンとこないのですが、今までのコンピュータはご存知の通り”0″と”1″の2つのビットを基本として構成されていますが、
量子コンピュータは量子力学の「重ね合わせ」や「量子もつれ」等を利用して、今までの2つだったビットを量子ビットによって増やして超並列的な処理を行うことができると考えられています。
しかし、それを実現するための回路は外部ノイズに弱く、エラーが多く発生してしまうので、いかにエラーを減らすか、エラー訂正するかが、実用化への大きな問題点となっています。
今回はそのための技術の進歩のようです。
ただ、現在のコンピュータのプログラムでも並列処理が有効な問題と、あまり有効でない問題があります。
量子コンピューティングでは「セールスマン巡回問題」や「暗号解読」等の現在のコンピュータでは膨大な処理時間がかかる問題には有効と考えられているですが、現在と同じくあまり有効でない問題もあるかと思われます。
なので、その将来的な効果は研究者でない私達にはわかりにくいところがありますね。
皆様はどう思われますか?
それではまた。