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空間コンピューティング
投稿日:2024年07月17日 テクノロジー デザイン トピックス
こんにちはサカタです。毎日とても暑いですね。それに加え水害等にあわれた方々にはお見舞い申し上げます。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、先日AppleのVision Proが日本でも発売となりました。
ただ値段が599,800円からと、とてつもなく高価でとても手が届きません。
昔の話…。
私は大学時代に工業デザイン系の学科で学んでいたのですが、3回生ぐらいになると 大手メーカー等ではデザイン実習(という体)と言って、春休みや夏休み等にいくつかの デザイン系の学校から学生を各企業が募集し、課題を与えて作品等を作成させ、プレゼン させたり、各自のポートフォリオ(当時はWebサイトはなく、実物作品やPCでの説明)を 面接形式で一人ずつプレゼンするのと同時にその企業の紹介・説明等を行って、その学生 の中から内々定を選ぶというのが当時の就職協定を完全に違反したいわゆる青田買いで、 デザイン系の学校と大手企業の当時(現在も?)の就活の慣習でした。
私が某外資系のコンピュータ関連企業での初のユーザーインターフェースデザインを対象 としたデザイン実習に参加した際に、当時課題としてVRヘッドセットやVRコントロールグローブ 等を利用した新たな仮想空間ユーザーインターフェースを提案したのですが、一緒に課題に 取り組んだほとんどの学生や多くの方々にはあまり理解されませんでした。ただ外部講師の O先生は理解してくださいました。
それがもう約30年以上前の話です。やっと技術が追い付いてきたのではないかと、なかなか感慨深いです。
しかし私の当時の提案ではユーザーインターフェースとしてのアイコン等も三次元的に立体の物 として仮想空間に配置し、その立体アイコンに触ったり、掴んだり、撫でたり、揉んだりすると いう新たな操作の案を出したのですが、現在のVision Proを含むほぼ全てのVRヘッドセットでは、 VR体験するゲームやアプリを除いて、通常のコンピュータ操作では相変わらず仮想空間上に二次元の ウィンドウを開いてそこに配置された二次元のアイコンを操作するものばかりです。
なぜでしょう。
まだまだユーザーインターフェースも三次元的にするのは制約等で難しいのでしょうか?
昔からユーザーインターフェースに割いてもらえる機器のリソースは、実機能の リソースの配分とのせめぎあいで、まだ変わっていないという思いがします。
私が普段使っているiPhoneは14Proでモデルとしてはもう1年以上前のもので、この秋には 2年前になってしまいますが、操作が遅いと感じられる事も多々あります。
機器のスペックが向上しても、OSやアプリが必要とするスペックやメモリも増えるので イタチごっこのようなものです。
今後はこれにAI(特にローカル駆動分)の動作も加速度的に増えていくと思われますので 結局いつまでたっても”操作が重い”と感じられる事から脱する事は難しいのかもしれません。
この秋の新機種にはぜひ機種変更したいと思うのですが、円安もあるのでかなり厳しそうです。
ただ、前述のデザイン実習の時は夜遅くまで課題のプレゼン資料をその企業のMacをお借りして 作成していると、同じACタップから電源を取得していたそばにあったアンプ(オーディオ機器)の 電源をオフにしたところ、その電気ノイズのためかMacが爆弾マークを表示してシステムダウンして しまった事がありました。
もちろんそこまでにセーブしたところからその時点までの作業データは飛んでしまいました。
現在ではこのような事故は少なくなりかなり改善されました。
今では懐かしい思い出です。
皆様は将来のコンピュータ(orスマホ)にはどんな機能を期待しますか?
それではまた。