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パウル・クレー
投稿日:2025年04月01日 デザイン
帰山です
先日、兵庫県立美術館のパウル・クレー展を見に行きました。
パウル・クレーは20世紀前半のスイスの画家ですが、一言でいうのであれば抽象絵画を多く描いています。
抽象画というと「よくわからない」というイメージを持つ人が多いように思います。
ですが抽象画を描く目的が分かれば、何をしようとしているのか大筋は理解できるはずです。
今の学校の美術の授業ではそこがうまく教えられていないように感じます。
結論から言うと、抽象画に書かれている内容を完全に理解することは極めて困難です。
わかりやすい例で例えると、科学の基礎研究というものに近いです。
科学の研究論文を読んでも、一般人はまず理解出来ません。抽象画はそれに近いものです。
基礎研究と同じで、抽象画をはじめとした現代美術は、写実的なこれまでの絵画からさらに進んで、今までにない表現を研究していく中で生み出されています。
パウル・クレーであれば、どのような線の構成が美しく感じるか、どのような配色が美しく調和するか、といった研究の結果が、作品になっています。
実際に描かれた絵の細かい理解は出来なくても、この絵はこういったことを研究しているんだな、ということが分かれば絵画鑑賞が深まると思います。
また、今のデザインの理論が、過去のこういった絵画の研究からも多大な影響を受けていることが分かってくるのではないでしょうか。