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脳細胞をコンピュータ化?
投稿日:2025年03月31日 テクノロジー トピックス ビジネス
どうもサカタです。先日まで各地で山火事が相次ぎ大変でしたね。被害に遭われた方々にはお見舞い申し上げます。 早い復興を願っています。政府は以前崩落事故のあった地下インフラも含めて今後の対策をすぐに検討していただきたいですね。
それからミャンマーの地震!被害者が少ないとよいですが、重ねてお見舞い申し上げます。
さて、本日のブログの本題ですが、とあるネット記事で「人間の脳細胞を使った「世界初の商用バイオコンピューター」が登場」(Gigazine25/3/6)というのを見つけました。
その後、調べ直して「培養脳でコンピューター 神経細胞で音声認識、米大成功」(日経電子版24/2/8)等、結構以前から色々と多く紹介されている事がわかりました。
最初は人間の脳が!とグロテスクなイメージが想い浮かび、昔読んだ作家ベリャーエフの古典SF小説「ドウエル教授の首」を想像してしまいました。これは人間の首から上だけを切り離し機械的生命維持装置に繋いで生き続けさせるという、いわゆるマッドサイエンティスト物です。(詳しく知りたい方はネットを検索してください。)
前述の記事の話しに戻りますが、これは「脳オルガノイド」と言ってiPS細胞を培養して“ミニ脳”をつくり、プロセッサーとして活用する研究だそうで、世界各国で研究されているそうです。
培養した人の脳神経細胞をシリコンチップにつなぐことで、AIをはじめとするニューラルネットワークによる計算を行うことが期待されています。
しかし、何と言っても最大のメリットは従来のシリコン製の100万分の1の電力で動作する事で、超省エネなCPUとなる可能性があるそうです。
皆様おなじみChatGPT等のエンジン「GPT-4」のような大規模言語モデル(LLM)の訓練(ラーニング)には膨大なエネルギーが必要です。
とある論文によるとLLMをひとつ訓練するために必要な電力量は約10ギガワット時(GWh)で、これは1年間に欧州市民が使用するエネルギー量の約6,000倍に相当するとの事で、GWhなのでこれは1時間でという事なのです。
今はAIはまだ全然エコでもなければSDGSな物でもないのです。完全に力技でしかないですね。
それに対し、ヒトの脳は約860億個の神経細胞で働き、消費電力はわずか20ワットほど。従来のデジタルプロセッサーの100万分の1で、先程のLLMひとつの訓練の5億分の1です。脳オルガノイドの訓練にはもっと消費電力や他のエネルギーがかかるとしても環境への影響を大幅に削減できる可能性があります。(代わりに有機エネルギー等が必要かもしれませんが)
ところがこの脳オルガノイドの訓練方法が難題で、まだ確立されていなそうです。
でも未来技術は我々の想像を遥かに超えて進んでいるのですね。
皆様はどう思いましたか?
それではまた。