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武侠小説
投稿日:2021年02月22日 レコメンド
帰山です
最近、金庸という香港の小説家の書いた「射鵰英雄伝(しゃちょうえいゆうでん)」という武侠小説を読んでいます。
1957年に連載された話ですが、マンガのように非常に面白く、次へ次へと読みたくなってしまっています。
簡単に言うと、ジャンプのバトル漫画のように、主人公が武術を修行して強くなって敵と戦っていく話なのですが、逆に言うとジャンプなどのバトル漫画はこの武侠小説の影響を多大に受けているのだと感じました。
ドラゴンボールの「気」や、北斗の拳の拳法などは、武侠小説に出てくる気功や、様々な武術が元になっています。
気功は呼吸を整えることで、内面からとてつもない力を取り出す、といった設定なので、鬼滅の刃の呼吸などもここから来ていると思われます。
ゲームのレベル上げなどとも重なりますが、修行してパワーアップして、より強い敵に挑む、の繰り返しは単純ですが、ストーリーとして、読者に次を見たくさせる王道のパターンです。
努力した分の成果が目に見える形で分かる、という形は、小説やマンガだけでなくあらゆるものの中で活かすことが出来るように思います。
何十年も前の中国の小説ですが、思った以上に面白いことに驚いています。
著者のストーリーテリングの力や、キャラクター造形の力ももちろんですが。
努力勝利、といういつまでも変わらぬ王道パターン、というものは大事です。