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異世界食堂
投稿日:2017年07月27日
帰山です
7月から始まったアニメで面白いのものがあったので紹介させていただきます。
「異世界食堂」というアニメで、原作は小説です。
「ロードオブザリング」のようないわゆるファンタジー物なのですが、「食堂」というだけあってグルメ物です。「孤独のグルメ」のような、ただ美味しいご飯を食べる、という雰囲気の話だと思ってもらえばわかりやすいと思います。
自分も観る前はタイトルだけ読んで、ファンタジー世界の食堂で見たこともない料理を食べるような内容だと思っていたのですが、まったく逆でした。
主人公は毎回違う、いわゆるオムニバス形式の話なのですが、ファンタジー世界の住人が主人公です。
そんな異世界人の視点から話が始まり、そのキャラクターが魔法の扉を通って現代世界の日本のある洋食屋に来て、そこでコロッケやオムライスといった洋食を食べる、というような内容です。
異世界食堂、というのは私達現代人から見て「異世界」なのではなく、異世界人から見て異世界の現代日本の洋食屋、ということです。
それだけの正直地味な内容なのですが、それが何故か面白く感じます。
ファンタジー物といえばだいたい現代人がファンタジー世界に行く、というものですがこれは逆です。
まずファンタジー世界の住人に感情移入させ、その視点で現代のありふれた洋食を新鮮に描くというのが面白いのだと思います。
メンチカツ定食といった普段食べている普通のものを、今まで食べたこともない異世界の美味しい食べ物として描くことで、普通の日常をある意味ファンタジーのようにしてしまう。という見せ方は上手いなと感じてしまいました。
「テルマエロマエ」という漫画の、「古代ローマ人から見た現代日本」みたいな感じに近いのかもしれません。
とりあえず、このアニメを観ると洋食が食べたくなります。
普段自分が見ている普通の世界も、視点や考え方を替えるだけでファンタジーのような面白いものに変えられる、というのは大切なことだなと思いました。