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ビッグデータの考え
投稿日:2017年10月03日
帰山です
この前図書館に行き、「ビッグデータの正体」という本を借りました。
まだ半分も読めていないのですが、色々な所でささやかれる「ビッグデータ」と言うものについて実例を上げて説明されており、なるほどと思うことばかりです。
「ビッグデータ」云々についてはともかく、本の中で一つ、なるほどと思ったことがありました。
ビッグデータによる分析は、これまでの原因と結果から導き出される「因果関係」による分析でなく。大量の情報からくる結果だけを重要視するという話です。
例を挙げると、ビッグデータの世界では「オレンジ色の車は不具合が少ない」というような検証結果があるそうです。
そう言われるとなんでそうなるのか、色々と想像してしまいます。
ですが、何が原因でそうなるのか探っている時間が本当に必要なのか、そういった曖昧な細部はいっそ切り捨てて結果だけ見よう、というのがビッグデータの考えだそうです。
原因なんかどうでもいい、と言われるとなんだか納得しにくいのですが。納得しにくいのは、人間の脳は、何らかの現象を見た時にその原因を無意識的に探ろうとするからだそうです。
その予想する原因が正しい正しくないにかかわらず、原因のわからないものをそのままにしておくのは怖い、ということでしょう。
そう言われると自分もなるほどと思います。
「魚をよく食べる人は長生きする」
というようなことを言われても、確かに一部の意味ではそれは正しいのかもしれませんが、魚を食べても早死をする人は当然います
本当にそれが正しいことなのかどうか結論付けるのは非常に難しいでしょう。
長生きをする秘訣、というのは非常に複雑にいくつもの因果関係が絡み合ってそうなるのであって、長生きの秘訣を研究するだけで一生かかっても終わらないかもしれません。
そんなに面倒なら、とりあえず因果関係よりも結果だけ見よう、健康のためにたまには魚も食べよう、というのはとても合理的で効率的です。
原因を探らない、ということがあらゆる場面で正しいとは思いませんが、なるほどと感心してしまいました。